【保存版】公務員試験にガクチカはいらない?ない場合は?例文でも解説!
こんにちは。元県庁職員の”やまゆう”です。
今回は公務員試験におけるガクチカの回答方法について解説していきます。
- 公務員試験にガクチカはいらないの?
- ガクチカなんてないよ~!
こんな疑問をお持ちの方へ。
結論、公務員試験でもガクチカ対策は必要です。
高確率で聞かれる質問への対策をしない理由がありません。
本記事ではガクチカの回答ポイントを解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
- 面接官がガクチカを問う理由
- ガクチカがないのは錯覚
- ガクチカ回答のポイント6選
筆者のプロフィールです!
工学部出身で社会人として月平均80時間残業しながら、8か月間の勉強で受験した公務員試験をすべて合格した実績があります!
もしよければ確認してみて下さい!!
面接官がガクチカで知りたいこと
そもそもガクチカは何のために問われるのでしょうか?
面接官が何を知りたいのか?
ここを理解しておくことで的外れな回答をすることがなくなります。
知りたいことは大きく分けて3点あります。
受験者の人柄・価値観
ガクチカで知りたいこととして人柄・価値観があります。
具体的には次のようなことです。
- どんなことに関心を持ったか?
- どのように考えたか?
- どのような行動を起こしたか?
- そこから何を得たのか?
これらを知ることで、受験者の人物像が想像ができます。
- 行動力があってリーダ向きだ。
- 協調性があってチームになじむだろう。
- 慎重な考え方ができるからミスが少なそう。
このように限られた時間内で受験者の人となりを知ろうとしているのです。
努力の過程
採用側がガクチカで重視しているところは「成果」ではありません。
成果を得ようと自分で考え、努力した「過程」です。
なぜなら学生時代に努力を重ねることができた人は、社会人になっても成長し続けることができると思われているからです。
あなたが学生時代に頑張ってきたことが努力の実績となります。
社会人なら前職で頑張ってきたことをアピールしましょう。
論理的思考と伝える力
ガクチカを問うことで「論理的思考能力」の有無を知ることができます。
論理的思考能力とは何か?
- 物ごとを順序良く整理する
- 矛盾や飛躍のない筋の通った考えをする
- それらを分かりやすく他人に伝える能力
公務員の仕事において論理的思考能力は非常に重要です。
ガクチカは自分の頑張ってきたことを「順序良く・矛盾飛躍なく・分かりやすく」伝えなければなりません。
ガクチカでは論理的思考能力ができるかを判断されているのです。
ガクチカがないのは錯覚
特に何もしてこなかったから・・・
このように考えてガクチカがないという方は多いです。
しかしこれは錯覚です。
必ずあなたが頑張ってきたことはあります。
ガクチカを見つけるヒントを3つ紹介します。
成果や成功体験でなくてもよい
ガクチカを考える際に、周囲から賞賛されたことを考えようとしていませんか?
断言しますが、そんな必要はありません!
失敗したことでもいいですし、あなたの自己満足でもいいのです。
例えば、次のように学生時代に興味を持った講義に熱中したなどでも問題ありません。
例文)
私は大学時代にある講義に興味をもって、強く熱中していました。
その講義は「地域の方言について」という題目でした。
興味をもった理由は、資料の中に地元民の私でも知らない方言があったことです。
他にもまだ知らないかもしれない!と思った私は休日に友人を誘って、色んな人にインタビューする機会を作りました。
すると方言だけでなく、知られざる地元の歴史や伝統があることを勉強することができました。
将来地元で公務員として働く夢がある私にとって非常に良い経験になりました。
自己分析で長所を探す
ガクチカがないという方は自己分析をもう一度行ってみましょう。
例えば、自己PRで見つけたあなたの強みはどのように養われましたか?
その強みを得るためにあなたが頑張ってきたことがあるはずです。
その過程こそがガクチカになるのです。
自己分析の効率的なやり方については別記事で詳しく解説します。
友人や家族に聞いてみる
あなたが信頼している家族や友人に聞いてみるのも手段の一つです。
あなたが当たり前にしていることでも、周囲から見るとすごいことはたくさんあります。
それがあなたが知らず知らずのうちに頑張ってきたことかもしれません。
埋もれたガクチカを探し出すためにも、ぜひ周囲に助けを求めてみてください。
ガクチカの問い方は色んな種類がある
ガクチカとは「学生時代に頑張ってきたことはありますか?」の略語です。
そのままストレートに聞かれることもあります。
しかし少し変化を加えて聞かれることも多々ありますので注意が必要です。
問われ方の例
ここでは問われ方の例をあげてみます。
- 学生時代にどんなことを頑張りましたか?
- 今までで一番頑張ったことは何ですか?
- 大学時代に頑張ってきたことはありますか?
- 今まで一番困難だったことは何ですか?
またセットの質問として次のようなものもほぼされますので準備しましょう。
- なぜそれに取り組もうと思ったのですか?
- どんな目標があったのですか?
- 目標に向けて一番大変だったことは?
- あなたはどんな役割でしたか?
- それを通じて何を得たのですか?
- 得たものは生活でどう活かされていますか?
- 困難はどのように克服しましたか?
これらにすらすら回答できればガクチカ対策はばっちりです!
聞かれていることには的確に答える
注意点として聞かれたことに対しては的確に答えましょう。
上述した通り、ガクチカには様々な聞き方があります。
「今まで一番困難だったことは何ですか?
困難はどのように克服しましたか?」
と聞かれれば当たり前ですが、「困難だったこと」と「克服方法」を述べる必要があります。
しかし、緊張している中で数個まとめて質問されると、的確に回答することは意外と難しいです。
解決策としては結論ファーストですべて答えてしまうということです。
先に回答してしまってからエピソードを述べましょう。
例)
今まで一番頑張ったことは何ですか?
またどんな困難があって、
それをどのように乗り越えましたか?
※これは僕が実際の試験で聞かれた内容です
はい。今まで一番頑張ってきたことはお客様への製品説明です。
⇒頑張ってきたことは?に回答
苦労したことは無数の説明項目がある中でお客様が一番求めるものを瞬時に提示することです。
⇒困難だったことに回答
過去データをもとにお客様ごとに分析を徹底して行うことでお客様満足度をあげることができました。
⇒どのように乗り越えたか?に回答
ガクチカ回答のポイント6選
回答の型(PREP法)を意識する
ガクチカ回答のテンプレートとしてPREP法を使いましょう。
この型に沿って書くことで論理的に筋が通った内容にすることができます
PREP法とは何か?
- Point(結論)
- Reazon(理由)
- Example(例)
- Point(結論)
この流れで回答を構成する方法です。
前述したとおりガクチカでは「過程」が何より大切です。
つまり③番が一番重要なパートになります。
ガクチカバージョンに落とし込むと次のようになります。
- Point
⇒(頑張ったことを述べる) - Reason
⇒(なぜ?) - Example
⇒(目標は?どんな行動?) - Point
⇒(結果は?得たものは?今後どう活かす?)
このままだと分かりにくいので、一つ例文を紹介します。
例文)
- 私はソフトボールサークルでの活動に力を入れました。
- 昔からチームで何かを目指すことにやりがいを感じるからです。
- 入部時は未経験の部員がほとんどで、活動自体あまりしていませんでした。
まず経験者の私が練習方法を教えないといけないと考えました。
そこで全部員11名を集めてミーティングを開催し、「リーグ戦1勝」の目標を立てました。
また、練習前には必ずミーティングをして、練習の目的を明確にすることでモチベーションアップに努めました。 - 結果として一度も勝利することはできませんでしたが、提案力と企画力を養うことができました。
この経験で得た提案力と企画力を貴庁の業務でも活かして地元に貢献していきたいと考えております。
エピソードは結果よりも過程を重視して書く
ガクチカでは「過程」を丁寧に語りましょう。
上述したように面接官はあなたの人柄や価値観を知りたいと思っています。
その意図を理解して「過程」部分を強調したガクチカにするとウケがいいです。
下記例の青文字部分を丁寧に語るように気を付けて下さい。
例)
・大学時代頑張ったことサークルのソフトボール
・目標:リーグ戦で1勝すること
・困難だったこと:経験者がほとんどいなかった、練習方法が確立していなかった
・どうやって乗り越えたか?:ミーティングでモチベーションアップ、練習方法を確立させた
・結果:勝てなかった、企画力と提案力が身についた
その経験から何を得たのか?
ガクチカのエピソードからあなたは何を得たか?を書きましょう
成果として結果が出なくても、あなたが考えて行動したことで得たものがあるはずです。
注意!強みが自己PRと相反しないように
ガクチカで得た強みを考える際に注意すべき点があります。
あなたの自己PRと真逆のことにならないようにすることです。
例えば次のようなものです。
- 自己PR :石橋を叩いて渡るタイプで慎重に物ごとを分析できる。
- ガクチカ:思い切りが良くとりあえずやってみる行動力を学んだ
こうなるとあなたの人柄や価値観の一貫性が失われてしまいます。
公務員試験において一貫性は一番重要なポイントです。
ガクチカ回答を作成した後は全体のバランスを見直して矛盾がないかどうか確認しましょう。
公務員の仕事にどういかすか?
あなたが学んだ経験や強みが公務員としての仕事にどう活きるか?を最後に述べると説得力がさらに増します。
公務員に重宝される強みについてはこちらの記事で解説していますので是非参考にしてみてください。
エピソードは具体的な数字を含めて
ガクチカエピソードには具体的な数字を含めると伝わりやすくなります。
次の例を見てください
× サークルでミーティングを提案した
〇 サークルで部員30人を集めたミーティングを週一回する提案をした
同じことを伝えていても規模感や頻度を付け加えることでエピソードに迫力がでます。
このように可能なところは具体的に書くようにしましょう。
内容よりも伝え方が大切
ガクチカで内容と同じくらい重要なことは「分かりやすく伝えられるか?」です。
自分が経験したことをPREP法に落とし込んで分かりやすく伝える必要があります。
ただ伝えるのではなくて、重要なポイント(過程)は強調したり感情をこめたりするとより高評価を得られます。
あなたも棒読みの説明よりも、抑揚のある説明の方が聞き入ってしまいませんか?
公務員に限らずですが、この伝えるスキルは働くにあたって非常に重要です。
意識して練習しましょう。
嘘はメリットなし!
ガクチカで嘘を語るのは絶対にやめましょう。
理由はメリットがないことと高確率でバレるからです。
そもそもガクチカでは成果は重要ではないので、嘘をついて自分をアピールするようなメリットはありません。
ガクチカで問われているのは「あなたの価値観や人柄」です。
あなたは自身の価値観や人柄に嘘をつくことはできないはずです。
また、価値観や人柄は話していると他の質問でも大体分かってきます。
ましてや数十年も面接官をしている方は、すぐに”違和感”をおぼえるはずです。
嘘は高確率でバレるでしょう。
よってガクチカで嘘をついてもいいことは一つもないので絶対にやめましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は公務員試験でのガクチカ対策を解説しました。
ガクチカは形を変えながらも必ず聞かれる質問です。
しっかり対策して答えられるようにしましょう。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
- 面接官がガクチカで知りたいこと
①人柄・価値観
②努力の過程
③論理的思考力の有無 - ガクチカがない人はいない
①成功体験にこだわらない
②自己分析をやる
③周囲の人に聞く - ガクチカ問われ方に様々なパターンがある
問われた内容に完答するよう注意 - ポイント
①PREP法に当てはめよう
②過程を重視したエピソードに
③経験から得たことを書く
自己PRとの関係性に注意
公務員にどういきるか?書く
④エピソードは具体的に分かりやすく書く
⑤伝え方にもこだわって
⑥嘘は絶対ダメ!