【公務員面接】民間企業と公務員の違いは?倫理観・責任の重さが違う!NG回答も公開
こんにちは。元県庁職員の”やまゆう”です。
今回は面接で必ず聞かれる「公務員と民間企業の違いは何ですか?」について解説します。
公務員と民間の違いは営利目的か否かで決まりでしょ!
こんな軽い気持ちでいませんか?
その回答、実はとても的外れなものになっている可能性がありますよ!
この記事を読めば面接でどんな回答が求められているのかが分かります
特に民間企業からの転職を考えている社会人の方は必読です。ぜひ最後までご覧ください。
「公務員と民間企業の違いは何ですか?」に対する回答のコツ
筆者のプロフィールです!
工学部出身で社会人として月平均80時間残業しながら、8か月間の勉強で受験した公務員試験をすべて合格した実績があります!
もしよければ確認してみて下さい!!
「公務員と民間企業の違い」回答のコツ4選
公務員と民間企業の違いを考えた時にどんなことが思い浮かびますか?
- 民間は営利企業で公務員は非営利企業
- 民間はノルマがあって公務員はノルマがない
- 公務員はホワイト
こんな風に考えていませんか?間違えてはいないのですが、これらの考えをそのまま答えるのはやめましょう。
ではどんな違いを意識して回答すればいいのでしょうか?
公務員と民間企業の責務の違いを認識しておく
公務員と民間企業で決定的に違うのは責務の重さです。
回答する際にこの点はしっかり認識していてください。
結論として公務員の方が責務は重いと考えられます。
なぜなら公務員の仕事は国民の命を支えている土台だからです。
公務員の仕事はなくなった場合に、生命に危険を及ぼす可能性があります。
では民間企業はどうでしょうか?
民間企業の提供するサービスは、より豊かな暮らしを実現するために重要な役割があります。
しかし極論をいうと、もし無くなったとしても何とか生活をすることはできます。
よって公務員の仕事は「住民の命を背負っている」という意味で、より強い責任感が必要であることを理解してください。
具体例を出してみます。
まず民間企業のサービスがなくなった場合どのようなことが起きるでしょうか?
- 車がなくなったので毎日5キロ歩かないといけない
- フィットネスジムがなくなったので筋トレできない
- スマホがなくなったので円滑に連絡が取れない
上記のようなことが考えられます。
一方で公務員の仕事がなくなるとどうでしょうか?
- 警察がなくなって殺人事件が横行
- 救急車がないので助からない
- 生活保護がないので何も食べることができない
これらからも、明らかに公務員の仕事は命に直結していることが分かると思います。
公務員は利益主義ではないことを強調しない
公務員は非営利だから・・・
このように考えている方は要注意です。
なぜなら、公務員も正しく財政運営する必要がある時代だからです。
財政が健全でないと、国民に充実したサービスを提供することはできません。
近年では夕張市の財政破綻問題が話題となりました。
コストや利益に敏感になり、「ムダをなくして必要な部分に集中する」ということが主流の考え方です。
それでも急激な人口減少により特に地方財政は非常に厳しい状況となっています。
そんな状況を理解せずに、次のようなニュアンスの回答をすると確実に落ちます。
公務員は非営利なので利益は気にせず理想を追う・・・
公務員の状況を把握して、ドボンにはまらないように気を付けましょう。
民間企業を否定しない
まず大前提として、公務員も民間企業も仕事の価値に優劣はありません。
ただ、役割が違うだけです。
残念なことに公務員試験の場で「公務員と民間の違い」を聞かれると、どうしても公務員が優れているというニュアンスで話す方がいます。
民間企業は~~というところがだめで・・・
そのような人はそもそも公務員の立ち位置を間違えています。
また面接官の質問意図からもズレていますので直ちに見直しましょう。
面接官は公務員にひいきした回答をしてほしいなどと思っていません。
公務員と民間の違いについてあなたの考えを聞いているだけです。注意しましょう。
また、よくある間違いとして「公務員だから国民や住民に貢献できる」というものがあります。
速攻で次のようなツッコミが入りますので注意してください。
公務員だけが国民や住民に貢献しているのでしょうか?
民間企業は素晴らしいサービスや製品で僕たちの生活に貢献してくれています。
民間企業のたゆまぬ努力で私たちの生活は日々豊かになっているのです。
そう考えると「公務員だから国民や住民に貢献できる」は成り立たないことが分かると思います。
このように意図せず民間企業のことを否定的に捉えていると思われる回答には気を付けましょう。
志望動機とマッチさせる
志望動機では公務員でしかできないことを入れるように解説しました。
この公務員でしかできないことというのは、民間企業との違いになっています。
ここを強調して話すと一貫性があり、説得力が増します。
「公務員でしかできないこと」の探し方については別の記事で解説予定です。
民間企業からの転職組は詰められます
民間からの転職者には「民間と公務員の違い」質問は100%きます。
僕が試験を受けたとき、そうでしたので断言できます。どのように乗り切ればいいのでしょうか?
わざわざ民間企業をやめて公務員になる強い理由が必要
公務員でしかできないことをやりたいから転職するんでしょ?
だから厳しい筆記試験も勉強してこれたんでしょ?
面接官はこの前提で質問してきます。
今の仕事をやめると決意させるほど、あなたを突き動かした”公務員でしかできないこと”を聞きたいのです。
この想いは新卒で勉強している人よりも強いと思われています。
しっかりと自己分析をしてなぜ公務員になりたいのか?
自分が公務員としてやりたいことは何なのか?を明確にしておきましょう。
面接官が納得できないと合格は厳しい
厳しい話ですが、転職組は”公務員でしかできないこと”で面接官を納得させられないと合格は難しいです。
なぜなら転職組の人にとって面接で一番大きなポイントになるからです。
現状、民間企業で安定した生活があるのにわざわざ公務員になるということですので、納得できるような理由がないと、
民間企業はノルマがあって厳しいから逃げてるのでは?
公務員なら楽に仕事ができると思っているのでは?
と思われてしまいます。
転職組の方はこの質問の回答には特に時間をかけて作りこんでください。
まとめ
いかがでしたか?今回は「公務員と民間企業の違いは?」に対する解説をしました。
公務員と民間企業の違いを正しく理解できているか?は入職してからも重要になります。
深く考えて対策をしておきましょう。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
- 公務員と民間企業の仕事は責務の重さが違う
公務員はより重い責任感が必要 - 非営利主義を強調しない
公務員も財政運営をしていく必要がある時代である - 民間企業は絶対に否定しない
民間企業も国民の生活発展に貢献している - 志望動機と一貫性を持たせる
- 転職組にとっては一番のポイントとなる
徹底的な自己分析を実施して完璧な回答が必要