【本音は言わない?】公務員面接で併願状況は隠す?伝え方4選とNG3選を解説
こんにちは!公務員ハンターです。
公務員面接を受けると、併願状況について間違いなく聞かれます。
では、併願状況を教えてください。
と聞かれたら、みなさんはどう答えますか?
確実に聞かれるので、しっかり準備して挑みましょう。
併願状況への回答を考えていると、次のような悩みが出てきますよね?
- 併願状況を正直に伝えたら不利になるの?
- どんな伝え方をすればいいの?
- NG回答はあるの?
結論からいうと、併願状況を正直に伝えても不利になることはありません。
きちんとした志望動機や自己PRができれば問題なく合格できます。
またNG回答はありますが、今回ご紹介することを守っていれば大丈夫です!
それでは公務員試験での併願状況の伝え方について、詳しく解説します。
- 併願状況を質問する理由
- 併願状況のベストな伝え方
筆者のプロフィールです!
工学部出身で社会人として月平均80時間残業しながら、8か月間の勉強で受験した公務員試験をすべて合格した実績があります!
もしよければ確認してみて下さい!!
公務員試験で併願状況を聞かれる理由
そもそも、公務員試験ではなぜ併願状況を聞かれるのでしょうか?
理由は大きく分けて3つあります。
- 内定辞退されないか本気度を見て確認したい
- 本音と建て前を使えるコミュ力があるか確認したい
- 手当たり次第に受験していないか確認したい
それぞれどういうことなのか?解説します。
内定辞退されないか本気度を見て確認したい
各自治体の採用担当が一番危惧していることが、内定辞退です。
どんなに優秀な人でも、内定を辞退されたら時間とお金をかけた採用活動が水の泡になってしまいます。
この人は内定辞退しないかな?
本気でうちの自治体を受験しているのかな?
ということを、併願状況を聞くことで確認したいのです。
本音と建前を使えるコミュ力があるか確認したい
まず公務員試験では、リスクヘッジとしてある程度の数の自治体を併願することが当たり前になっています。
なぜなら1つの自治体だけを受験して、不合格になると無職になってしまうからです。
面接官もその部分は理解しており、併願している前提で次の質問をしてきます。
「うちの自治体の志望順位は何位ですか?」
これに本音では「第2志望・・・」と思っていても、そのまま答えてはいけません。
上手く隠して「第一志望です」と、切り抜けられるかが大切なのです。
元公務員なのでよくわかりますが、公務員は円滑に仕事をするために”本音と建前”を毎日のように使います。
併願状況確認には、上手いコミュニケーション能力があるかを確認したいという意図もあります。
手当たり次第に受験していないか確認したい
併願先を聞いたときに次のような回答をされたら面接官はどう思うでしょうか?
はい。〇〇市のほか15の自治体を受験しています。
多くの自治体を受験していることを知った面接官は
あ。この人は採用さえされたら、どこでも良いんだな。
と感じるはずです。
このように本気度の確認に近いですが、ちゃんと主体的に自治体に興味を持って調べて受験しているのかを確認したい意図があります。
回答のコツ4選
併願状況を質問する意図は分かったけど、どのような回答をすればいいの?
質問意図が分かっても、回答の方法が分からないと不安になりますよね。
併願状況について回答する際には、次の4点を意識しましょう。
- 併願状況は正直に答えて問題なし
- 第一志望であることを強調する
- 答えにくい場合は伏せてもよい
- 併願先の志望動機の一貫性を考えておく
これらに気を付けておけば、面接官を納得させられる回答ができるはずです。
それぞれ詳しく解説します。
併願状況は正直に答えて問題なし
併願状況を聞かれて一番気になることは、間違いなくこれでしょう。
「正直に答えて不利に扱われたらどうしよう・・・」
結論から言うと、併願状況を伝えたことで不利に扱われることはありません。
ですので、正直に伝えてしまって問題ありません。
僕の場合も「県庁・国税・市役所」を受けていましたので、ありのままに話しましたが全て合格していました。
逆に嘘をついて「この人はウソをついている・・・」と思われる方がマイナスに働く可能性もあります。
また緊張している面接中に、面接のプロに対してウソをつき通すのは至難の業です。
そのような精神的な面から考えても、正直に話してしまった方が楽になるでしょう。
第一志望であることを強調する
併願状況を伝えた後でほぼ100%でされる質問があります。
- うちは第何志望ですか?
- 「全部内定が出たらどうしますか?」
これらの質問には受験自治体が第一志望でなかったとしても、絶対に次のように答えてください。
- 「もちろん〇〇県が第一志望です。」
- 「もちろん〇〇市の内定をお受けします。」
これが言えないと、内定は一気に遠ざかります。
なぜなら面接官が一番嫌う内定辞退につながると判断されるからです。
ここは本音と建前を上手く使って、あくまで受験自治体が第一志望であることを強調しましょう。
答えにくい場合は伏せてもよい
次のような事情があると、なかなか併願状況を答えづらいですよね。
- 併願先が多くて伝えにくいなぁ…
- 異業種ばかり受験しているから伝えにくいなぁ…
- 民間も併願していて社名は答えたくないなぁ…
実は全てを伝える必要はなく、言いにくいことは伏せてもOKです。
なぜなら詳細まで本当のことを伝えないといけないという義務はないからです。
面接官も併願先については深く突っ込んできません。
あなたが楽に面接を進められる範囲で、状況を伝えられれば問題ありません。
ただ面接中に突発的に考えてしまうと、ボロが出てしまう可能性があります。
あらかじめ「ここは言わない。」と決めて面接にのぞめるように準備をしておきましょう。
志望動機との一貫性を考えておく
併願先を伝える場合は志望動機との一貫性を考えておきましょう。
なぜなら併願先の志望理由を聞かれることがあるからです。
※志望動機に関連性がある職種についてはこちらで解説しています。
受験している自治体の志望動機と、真逆の志望動機だと「あれっ。」と思われることがあるので注意しましょう。
僕は実際の面接試験で次のように答えました。
【国税を受けているとき】
併願先を教えてください。
はい。〇〇県庁と××市役所を受験しています。
国税のスペシャリストになることが夢ではなかったのですか?
はい。税のスペシャリストが公務員を目指したきっかけであることには違いありません。
ただもし国税が不合格となっても、〇〇県や××市役所での税務に関わりたいと考えています。
本当は国税を再受験したいのですが、年齢や家族のこともあり併願しています。
もちろん第一志望は国税であることに変わりありません。
ここはあらかじめ考えておかないと、とっさに回答することは難しいかもしれません。
上手く逃げ切れるように作戦を練っておきましょう。
NG回答3選
ここまでで大体の答え方は理解してもらえたと思います。
ただし回答するうえでの注意点があります。
次の3つの回答はしないようにしてください。
- 第1候補ではないニュアンスを伝えてしまう
- バレるようなウソをついてしまう
- 併願先に失礼なことを言ってしまう
これらをしてしまうと、一気に面接の評価を落としてしまいます。
それぞれ詳しく解説します。
第1志望ではないニュアンスを伝えてしまう
併願状況を聞かれて一番やってはいけないことは、「第一志望ではありません。」と伝えてしまうことです。
その回答だけで不採用にされてもおかしくありません。
なぜなら採用側としては、人員確保をすることが絶対達成しないといけないことだからです。
どんなに優秀で人柄が良くても、来てくれないのであれば何の意味もないのです。
ですので「内定辞退しません。」と意思表示しておくことが、選考対象に入るための前提条件であるといえます。
本音とは異なっても「第一志望です。」と伝えられるようにしましょう。(嘘も方便です。)
また併願先の志望動機を聞かれることもあります。
その場合も、口を滑らせて併願先が第一志望であるというニュアンスを伝えないよう気をつけましょう。
バレるようなウソをついてしまう
併願状況は全て伝える必要がない。ということはお伝えしたとおりです。
しかし全て伝えないことと、ウソをつくことは違います。
どんな場合でもウソは、面接官の心象を一気に下げてしまうのでやめましょう。
バレるようなウソとは、次のようなものです。
- 選考中または内定済みの自治体を落ちたとウソをつく
- 専願であるとウソをつく
選考中や内定済みの自治体について落ちたとウソをつくのはバレやすいです。
なぜなら自治体は思いもよらないところで繋がっていることもあるからです。
表向きには繋がっていないように見えても、実は情報交換していたりすることもあります。
そもそも受験結果にウソをつくならば、受験したこと自体を伏せておいた方がいいでしょう。
また、専願であるとウソをつくのも突っ込まれやすいです。
なぜなら専願の人はかなり少数派だからです。
本当にそうなのか?
この人はリスクヘッジしないのかな?
と怪しまれる可能性が非常に高いです。
わざわざ突っ込まれるリスクを背負う必要はないでしょう。
なお、本当に専願である人は問題ありませんので、質問が来たら真摯に答えましょう。
併願先に失礼なことを言ってしまう
併願状況を聞かれた際に、第一志望であることを言い切ることが大切であることをお伝えしました。
ここで注意点があります。
受験自治体が第一志望であることを強調しようとしすぎて、併願先への配慮を忘れてしまうことです。
例えば次のような回答は、身勝手で併願先に失礼だと思いませんか?
- B市には全く興味がないけど、倍率が低いのでとりあえず受けてます。
- 予備校の先生が受けろといったのでとりあえず受けました。
- 練習のために受験したので内定しても、Cに行くつもりは一切ありません。
これらの自分勝手な回答は、面接官の心象を下げてしまうでしょう。
公務員面接では人間性も大切な指標になっています。
不要な発言をしていないか?相手の立場に立って、再度確認してみましょう。
関連性のある併願先一覧
併願先を聞かれたときに、異業種すぎると志望動機のつじつまが合わないことがあります。
例えばですが、裁判所事務菅と財務省を受けているとなかなか共通するような志望動機が見当たりません。
そのような場合は、無理に併願先を伝える必要はありません。
下記の一覧を参考にしていただけば、関連性のある業種が分かると思いますので併願先を伝えるかどうかの判断基準としてみてはいかがでしょうか。
法律職 | |||
裁判所 | 法務省 | 検察庁 | 労働基準監督官 |
経済関係 | |||
財務省 | 国税/財務専門官 | 経済産業省 | 財政課(地方公務員) |
公安職 | |||
警察関係 | 公安調査庁 | 国税専門官 | 検察庁 |
税務職 | |||
国税専門官 | 税関 | 税務課(地方公務員) | 会計課(地方公務員) |
労働関係 | |||
労働基準監督官 | 厚生労働省 | 労働局 | 教育委員会 |
水際業務 | |||
税関 | 入国管理局 | 検疫関係 | – |
窓口・接客 | |||
法務局 | 労働局 | 運輸局 | 企業局など(地方公務員) |
【まとめ】併願状況を答えて不利になることはない
今回は併願状況を聞く理由と、回答のコツについて解説してきました。
結論から言うと、併願状況を伝えても試験に不利に働くことはありませんので安心してください。
ただし妙にウソをついたり、人間性を損なうような回答は控えましょう。
併願状況を聞く理由
- 内定辞退されないか本気度を見て確認したい
- 本音と建て前を使えるコミュ力があるか確認したい
- 手当たり次第に受験していないか確認したい
回答のコツ
- 併願状況は正直に答えて問題なし
- 第一志望であることを強調する
- 答えにくい場合は伏せてもよい
- 併願先の志望動機の一貫性を考えておく
NG回答
- 第1候補ではないニュアンスを伝えてしまう
- バレるようなウソをついてしまう
- 併願先に失礼なことを言ってしまう
今後も公務員試験を実際に受けて合格した経験をもとに、良い情報を発信していきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。